1969年ポルシェはカンナムに参戦する目的で917スパイダーを開発しました。カーナンバーは0番。ドライバーはルマンなどで有名なポルシェの契約ドライバーのジョー・シファート（シフェール）。このシーズンの後半はアメリカV8大排気量の怪物マシン相手に、4.5リッター・水平対向12シリンダーエンジンでそこそこの戦績を残しています。しかし翌年にはポルシェワークスが世界選手権に集中したため、カンナムシリーズからはたった１年余りで姿を消したマシンです。第七戦ブリッジハンプトンはクオリファイ7位、決勝3位。第八戦ミシガンはクオリファイ3位、決勝4位。第九戦ラグナセカはクオリファイ6位、決勝5位。第十戦リバーサイドはクオリファイ11位、決勝リタイア。そして最終第十一戦のテキサスはクオリファイ9位、決勝4位と、この時期圧倒的に強いマクラーレンや独創的なシャパラルを相手に極めて安定した成績を記録しました。パワーアップした917 PA／16もすでに開発中だったのですがこのまま熟成して活躍してほしかったマシンの一台。真っ白なオープンスポーツカースタイルにブルーストライプが爽やな2座席レーシングカーでした。実際はかなり重量オーバー！？だったらしいですが、それでも見た目は軽快でポルシェらしく、いかにも速そうな美しいマシンです。ちなみに「PA」とはポルシェの北米での販売戦略から「ポルシェ・アウディ」から来ています。画像10枚目は本モデルの917 PAと917 PA／16（6.6リッター・水平対向16シリンダー）の2ショットです。出品物はマーシュモデルのプロモデラー完成品です。マーシュスタンダードなこってりしたペイントと繊細感が良いバランスのハンドメイド製品。ツルッとした外観の車両なのであっさりした感じに見えますが細かいところはしっかり作り込まれています。このPAタイプの917はスパークのを見たことがあるだけです。スパークらしくシャープな仕上がりで４倍！ほど高価という程の違いはないのですが、やはりマーシュのほうが上質かつ重量感のある雰囲気があるところは自慢できるのではないでしょうか。ずいぶん昔にごく小ロットだけ販売されたこのタイプ（917 PA）は今ではなかなか見かけることのないレアなモデルとなっています。マクラーレン黄金期からPA以後のターボ化されたポルシェの挑戦あたりのアメリカンスポーツカーレースがお好きな方へおすすめ。未展示の長期保管品です。ざっと確認したところダメージ等はございませんでした。しかし製品の特性上個々の仕上がりにはバラつきもございます。塗装のムラやパーツの歪み、デカールのズレやハガレなどはいずれもクレームの対象にはなりません。何卒ご理解いただいた上での入札をお願いします。また商品説明にも間違いがあるかもしれませんが「掲載画像」が商品説明より優先します。ご不明な点がありましたらネットでお調べになるか質問欄からお問い合わせください。落札後のキャンセルはお受け出来ません。お届け後はノークレームノーリターンです。しっかりご判断いただいたうえで「落札日を含む３日以内に送金手続きが可能な方のみ」ご入札ください。発送は通常の宅急便（保険付き）。入金確認後はできるだけ速やかに発送いたします。