出品の個体は昭和43年、昭和45年制作で放送局で使用されていたものとのことです。・コーン、フレーム、マグネット、ラベル、いずれも大きな損傷の無い良品です。・JIS規格が一般的ですが、BTS規格品は「JIS規格品からセレクトし特性を測定して規格適合したもの」とのことです。・私は普段、ヨーロッパのユニットを中心にシステム制作、ヒアリングをしておりますが、久しぶりP-610Aを聴き、改めてその音の良さに感激しました。・音は現代的で、家庭用のフルレンジとして使用した場合は当時としてはワイドレンジで、現代でも十分ハイレベルの音と思います。・特性の実測結果により、中低域がスムーズで、かつ高域はフルレンジとしてはかなり上まで伸びていることが分かりました。・エンクロージャーは円柱ダクトによるバスレフです。・音楽ソースはJAZZもクラシックもOKでご機嫌に鳴ります。【2】ユニット仕様・インピーダンス：16オーム・制作：昭和43年3月、昭和45年7月・外形：幅173mmx奥行94mm・コーン：軽量シングルコーン・エッジ：オリジナルは劣化しやすい素材でしたが、劣化が少ない素材のに交換されています。張り替えはキレイな方かと思います。・ガスケット：正規品に交換されています。・マグネット：馬蹄形アルニコマグネット・状態：コーン、フレーム、マグネット、ラベル、すべて大きなダメージは無く良好。・詳細仕様は下記を参照ください。https://audio-heritage.jp/DIATONE/unit/p-610a.html【3】エンクロージャー・サイズ：幅256mm、高さ360mm、奥行210mm・型式：片側40×70mmの円柱ダクト1本によるバスレフ、本ユニットに対し、45Hzにチューニング・材質：天地側面は15mm厚の天然木パインの集成材、バッフル、裏板はMDFです。・パイン集成材は節（ふし）の無い高級グレード品です。・外装：100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げしています。・前面ネット：黒ジャージ布によるサランネットを装備しています。・入力端子：2Pの圧着方式端子でスピーカーケーブルを簡単に、かつ確実に接続できます。・吸音材：裏板に音響用フェルトを設置【4】音・以下の音質評価は主観ですのでご承知おきください。・アンプはDENONの無帰還アンプを使用しました。・高音、低音とも良く出てきます。・50年以上前に制作されたユニットは思えない新鮮な音です。・能率は高いので中小出力の真空管アンプにも適しています。・1950年代のハードバップジャズが熱気を伴って見事に再生されます。・クラシックの弦、モーツアルト、ヴィバルディなどは見事な再生を行っていると思います。・1950～70年代のJAZZ POPS、映画音楽などとの相性もピタリです。【5】測定データ(1)測定データ：・周波数強度分布測定結果を画像10に示します。 ・ビンテージ製品は不良率が高いので厳密な測定を実施していると安心です。 ・実測DCRは2本とも13.9オームでピタリ揃っています。(2)測定環境・スピーカー～マイク位置：1.0メートル・左右個別に同じスィープ信号で測定・スィープ：20～20000Hz(3)特性の感想・左右の特性、能率はよく揃っています。・+-3dbの厳しめの評価基準で60-15000Hzが再生可能と読めます。・全体的にシングルユニットとしては素直で広帯域な特性で、音楽ソースを選ばずオールマイティに再生可能かと思います。【6】輸送：・140サイズの予定です。・送料は着払いでお願いします。【7】その他・写真のスタンドはオークションに含みません。・到着後1週間以内に動作確認をお願いします。----------------------------------------------------・下記URLはビンテージスピーカーシステムの記録を解説したブログです。・11540名の方に訪問いただいております。・お忙しいところ、ありがとうございます。http://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html（2022年 1月 25日 13時 20分 追加）・出品ジャンルを間違えました。・申し訳ございません。・このまま続行させていただきます。