【即決】ご入札いただければすぐにお取引が成立します。 ★商品説明★ 図録本　私家版本　備前焼 二代　藤原楽山　遺作集　写真集　作品集　写真解説　青備前 2002年 藤原謙　発行 83ページ 約26ｘ25.5ｘ1cm　（レターパック・宅急便コンパクトに入らないサイズ） フルカラー　写真図版86点 ※私家版本 ※絶版 名工 初代藤原楽山の三男、県指定重要無形文化財指定保持者、『茶碗・香炉の楽山』と称される、 技巧派名工、細工物の名人、二代藤原楽山の遺作集。 二十歳の頃から、父・初代楽山について学び、受け継いだ塩釉の青備前の技法を追究し、 青の中に赤を表現出来る段階に独力で到達していたことはこれまで余り知られていない… 本書はそうした青備前を中心に、作品の形状ごとに整理分類したカラー写真図版と、制作年代順に並べた詳細な作品解説を付した作品集・図録本。 青備前　菊透彫香炉、茶碗、水指・花入・茶入・香合・蓋置などの茶道具、急須セット、宝瓶、ボーフラ、煎茶碗などの煎茶道具、徳利、ぐい呑などの酒器、一輪挿、鉢、皿、色紙、軸などフルカラー写真86点を掲載。 巻頭論考テキスト「藤原楽山の人と作品」、カラー写真図版、巻末に略歴、肖像写真、全作品の作風見どころ詳細解説、製作年、寸法記載。 珍しい私家版本。青備前の細工物香炉、窯変青備前茶碗など、人気の割にその作品集や写真集など類書がほとんど無く、 コレクター、骨董品、茶道具、民藝、茶陶、日本の陶磁器愛好家必携の大変貴重な資料本。 【藤原楽山の人と作品】より 臼井洋輔　　（岡山県立博物館副館長） 　酸化焼成する備前焼は赤く発色するのが普通である。しかしそれでも窯詰めする場所や加減によっては偶然に還元焼成となって青灰色に焼けることは江戸時代以前においてもあった。これは天然青と呼ばれて珍重されていた。その色加減から蜥蜴の如く青く光るものを蜥蜴肌、茄子色の色つやのものを茄子肌、また葡萄肌、時には水青・烏青・金青・銀青と呼べるようなものまで、結構微妙な色合のバラエティーを細工物を中心に楽しんだ。明治29年(1896)に品川耐火煉瓦会社の技師藤江永孝によって考案され、藤原幸八（初代楽山）と共に築窯し、ここに焼成の最終段階で食塩を投入して作る方法が確立した。これが塩青と呼ばれるものである。また大正初期頃から石炭を燃料として作る石炭青とか瓦斯青とも呼ばれるものも生まれた。初代楽山によって塩青は洗練されて、いわゆる青備前へ収斂されていった。しかし一巡の青備前の中に朱赤を表現し、一つの新しい美の居場所として完結させたのは藤原六治（二代楽山）である。 　青備前は基本的に火表、火裏という景色の決定要素は無かったのであるが、二代楽山はそれも打破した。 　楽山の青備前は、窯を「志ほ窯」、その作品を自分では「塩青」と呼んでいるが、一応備前焼の陶芸史的観点から、楽山の塩反応による備前焼は「青備前」とここでは呼ぶことにしておく。 　何故このように楽山は青備前にこだわり、さらに新しい物へと展開がなされたのであろうか。単なる表面的な試みからでは無かったようである。持って生まれたものは勿論あるであろうが、中国大陸へ渡ったことが、一つの要素になっていると思われる。（中略） 　楽山は明治43年11月18日に備前で生まれ、大正末期から5、6年間中国に渡っている。楽山の陶芸は昭和5年から本格的に開始、途中再度昭和18、9年頃中国に渡っている。戦後昭和21年頃帰国し、再び日本で作陶を開始した。そして昭和34年３月27日岡山県指定重要無形文化財備前焼制作技術保持者に認定された。（中略） 　ところが青備前も、青い段階を経て、青の中に赤を表現出来る段階に楽山が独力で到達していたことはこれまで余り知られていない。それは大変惜しいことではある。 　青備前は備前の土で焼かれた備前なのに、滑らかで、窯変もあり、また穏やかで熱伝導率が低く、茶の湯ではなかなか優れものである。 荒々しさこそ抑えられているが、用途を工夫したり、選べば、備前の変化と可能性を拡げることが出来る。 　実は青備前の窯変は出来上がるまでの間によく割れるのである。それは赤と青の部分の温度差が大きく、せめぎ合いが起こるからである。この美しさは炎と土のバトルの痕だとも言えるのである。また夏と冬でも出来上がりが違うほどデリケ－卜で変化に富んだ焼物なのである。冬が外気の進入で表裏で激しい戦いとなり変化に富むが、同時に怪我もまた多い、つまり割れやすいわけである。しかし楽山は良い作品を敢えて危ないところへ持っていくのである。無事に取れたら凄い作品になるからである。三窯で一点良いものが取れても（一点しか取れなくても）、そこへ挑戦するのである。氷の上に餌を付けて糸を垂れて氷の溶けるのを待つ楽山仙人がである（だからである）。これを本当の芸術家と言わずして、何と言おうか。少なくとも効率主義や商売人ではない。一つ偶然のような傑作が取れたら、三年くらい、その作品を持っていても、持っているだけで心豊かで愉快なことなのである。自分で自分の作品を愛でていた楽山。 自分で自分を戦いに出し、自分を最も愛するところに人間らしい本当の人間があるのかも知れない。（後略） 【掲載作品】図録より抜粋　巻末に全作品の作風見どころ詳細解説、製作年、寸法記載 初代楽山　急須セット　大正初期 初代楽山　急須セット　大正初期 青備前　鳥籠香炉 青備前　千鳥象嵌香炉 青備前　梅香炉 青備前　菊透彫香炉　菊透彫香爐 青備前　菊透彫香炉　菊透かし彫り香炉 青備前　菊透彫香炉 備前　香炉 志野　うさぎ香合 青備前　蜻蛉香合 青備前　菊花香合 青備前　水滴 青備前　竹節巾筒 青備前　朝顔図巾筒 備前　肩衝茶入 備前　肩衝茶入 青備前　窯変茶碗 青備前　茶碗 青備前　窯変茶碗 青備前　窯変茶碗　銘　花しぐれ 伊賀　茶碗 備前　茶碗 虫明　茶碗 備前　胡麻茶碗 青備前　窯変茶碗　銘　梅暦 青備前　窯変茶碗 志野　茶碗 備前　茶碗 備前　茶碗　銘　桜島 青備前　窯変茶碗 青備前　窯変茶碗 備前　茶碗 青備前　窯変茶碗 青備前　窯変茶碗　銘　東大寺 青備前　茶碗 青備前　花入 青備前　曽呂利形花入 青備前　窯変献上一輪花入 青備前　窯変筒花入 青備前　窯変一輪花入 青備前　窯変一輪花入 青備前　窯変献上一輪花入 青備前　火襷鶴首 青備前　尊式花入 青備前　巾着花入 青備前　瓢形一輪花入 青備前　梅文花入 備前　窯変花入 青備前　窯変花入 備前　花入 青備前　葉形蓋置 青備前　宝舟蓋置 志野　砧型杓立 青備前　中置水指 青備前　棒の先水指 備前　水指 備前　平水指 青備前　水指　銘　寿老人 青備前　千段巻建水 青備前　急須セット　急須　煎茶碗 青備前　宝瓶セット　宝瓶　湯さまし　煎茶碗 青備前　窯変宝瓶 備前　手捻宝瓶 青備前　宝瓶　銘　白椿 備前　横手急須 青備前　皿 青備前　火襷鉢 青備前　鉢 備前　ボウブラ　燗瓶　ボーフラ　ボウフラ　ぼうふら 青備前　徳利 青備前　石目地ぐい呑 備前　ぐい呑 志野　ぐい呑 備前　糸目高台ぐい呑 備前　ぐい呑 青備前　竹文ぐい呑 青備前　ぐい呑 青備前　竹文ぐい呑 備前　ぐい呑 色紙 軸 ★状態★ 外観は通常保管によるスレ程度、目立った書込み・線引無し、 問題なくお読みいただけると思います。（見落としはご容赦ください） ＜絶版・入手困難本＞オークションにも滅多に出ない、たいへん貴重な一冊です。 過去10年間に、一だけしか出たことがないほどの希少本。 古本・中古品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。 ★お取引について★ ■商品が到着しましたら、必ず「受取連絡」のお手続きをお願い申し上げます。 ■中古品です。それなりの使用感がございます。 モニタのバックライトの作用により、写真画像は実際よりきれいに見えがちです。 ■絶版・廃盤、一般の書店で販売されない限定販売、 書店や出版社で在庫切れである、またはその他の理由により、 定価に関係なく相場に合わせて高額となる場合があります。 ■「かんたん決済支払明細」の画面を保存・印刷することで領収書に代えさせて頂きます。 領収書に出品者の押印がご必要の場合、「受取連絡」にて代金領収後に別送いたしますので、 取引ナビにて別途ご依頼ください。 ■ＰＣよりの出品です。携帯フリマサイトのようにすぐにご返信はできかねます。 ■かんたん決済支払期限が切れた場合、落札より一週間以内に連絡が取れない場合、 落札者都合にてキャンセルいたします。 ■土・日・祝日は、取引ナビでの応答・発送をお休みしております。 他に連絡・発送のできない日は自己紹介欄に記載しております。 ■万一、商品やお取引に問題があった場合は、いきなり評価ではなく、 取引ナビにてご連絡ください。 誠実に対応いたしますので、ご安心いただけますと幸いです。 ■上記の点をご了承頂ける方のみ、 ご入札くださいますようお願い申し上げます。 ★商品の状態について★ ヤフオク！の定める基準をもとに、出品者の主観により判断しています。 以下は公式ページより選択の目安より転載します。 新品、未使用…未開封の新品、または購入から時間がたっていない一度も使用していない商品 未使用に近い…中古ではあるが数回しか使用しておらず、傷や汚れがない 目立った傷や汚れなし…中古品。よく見ないとわからないレベルの傷や汚れがある やや傷や汚れあり…中古とわかるレベルの傷や汚れがある 傷や汚れあり…中古品。ひとめでわかるレベルの大きな傷や汚れがある 全体的に状態が悪い…中古品。大きな傷や汚れや、使用に支障が出るレベルで不具合がある。ジャンク品など。 他にも出品しています。ぜひ御覧ください。 ↓↓↓出品中の商品はこちら↓↓↓Click here!