★【新品・未開封】廃盤希少品 エソテリックESOTERIC ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番&29番《ハンマークラヴィーア》ESSG-90128 ★

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■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番&29番《ハンマークラヴィーア》マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ) 品番:ESSG-90128 仕様: SACD HybridDSD MASTERING Super Audio CD層:2チャンネル・ステレオ[マルチなし] 美麗豪華、紙製デジパック・パッケージ 18歳でショパン国際コンクールに優勝し一躍その名をとどろかせたイタリアの名ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニの演奏を収録したタイトル。 ポリーニの一つのクライマックスが結実した1970年代後半の後期ピアノ・ソナタ集から、1976年にミュンヘンのヘルクレスザールで録音されたピアノ・ソナタ29番《ハンマークラヴィーア》と、1977年にウィーンのムジークフェライン大ホールで録音されたピアノ・ソナタ28番を1枚にカップリング。 ポリーニの明晰なタッチから生み出される一音一音の鮮烈さを余すことなく捉えている。 DDマスタリングにあたり、入念に調整されたエソテリック・ブランド最高級機材を投入、また同社MEXCELケーブルを使用することで、貴重な音楽情報を余すところなくディスク化した作品となっている。 【商品の状態】 ・新品未開封 あくまで個人の保管品です。 ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルでお願い致します。 神経質な方のご入札はお控えください。 落札後48時間以内にご連絡出来ない場合はキャンセルとみなしますので御理解ください。 不明な点は質問ください。 よろしくお願い致します。 <ご参考> ■ポリーニ芸術の1970年代のクライマックスを刻印 イタリアの名ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ(1942.1.5生まれ)が 一躍その名を世界にとどろかせたのは、1960年のショパン国際コンクールで優勝を飾った18歳の時のこと。 審査員全員一致の推挙であり、しかも審査員長だったルービンシュタインの「私たち審査員の中で、彼ほど上手く弾けるものがいようか」という言葉は、ポリーニという存在がいかにセンセーショナルであったかを物語っています。 ミラノのヴェルディ音楽院卒業のはるか前の9歳でデビューを果たした若きピアニストは、しかし、この直後に公の演奏活動から身を退き、レパートリーの拡充を含めさらに自らの芸術を深めるための研鑽を続けたのでした。 そしてそのドロップアウトの期間を経て1968年に演奏活動を本格的に再開し、さらに1971年にはヨーロッパ各地への広範はリサイタル・ツアー、それとドイツ・グラモフォンからのデビュー・アルバム「ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章&プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」」[当シリーズでSuper Audio CDハイブリッド化済み]によって、再び世界を驚愕させることになりました。 その後「ショパン:練習曲集」(1972年)、「シューマン:幻想曲&ピアノ・ソナタ第1番」と「シューベルト:さすらい人幻想曲&ピアノ・ソナタ第16番」(ともに1973年)、「シェーンベルク:ピアノ・ソロ作品集」「ショパン:24の前奏曲」(ともに1974年)と、毎年のようにそれまでの演奏・録音史を根本から塗り変えるような鮮烈なソロ・アルバムを続々と発表し続けました。 その1970年代のポリーニの一つのクライマックスが結実したのが1975年から1977年にかけて録音されたベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集で、今回はその中から、ピアノ・ソナタ第28番と第29番「ハンマークラヴィーア」が1枚にカップリングされています。 ■ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ演奏・録音史の転換期に聳え立つ頂点 ヴィルヘルム・バックハウスやヴィルヘルム・ケンプのような、19世紀生まれの名手によるドイツ的な演奏解釈こそがまだまだベートーヴェン作品の本流、とされていた1970年代当時の風潮からすると、ポリーニによるベートーヴェン(しかも後期ソナタ)の解釈は、全く独自の、鮮烈なものでした。 それまでベートーヴェンの演奏、特に後期の作品の演奏につきまとっていた衒学的な思想性や深遠な精神性とはきっぱりと袂を分かち、まるでポリーニが得意としていたシュトックハウゼンやノーノを演奏する時のように、楽譜に書かれた音符や指示を純粋に音楽的に捉えることのできる感性によって論理的に再構築された先鋭な演奏がそこにあったのです。 ポリーニがこの新しいベートーヴェン解釈を打ち立てたのは、ポリーニとは少し違うものの、同じくらいに革新的だったアプローチでピアノ・ソナタの全曲録音を成し遂げつつあったアルフレート・ブレンデルのベートーヴェンが世界的に評価された時期と同じであり、「演奏の世紀」と称された20世紀後半におけるベートーヴェン演奏史の転換期にいきなり聳え立ったひとつの頂点でもありました。 ■録音会場の差異を感じさせない統一のとれたDGサウンド 。 収録はポリーニがそれまでの録音で好んで使ってきたミュンヘンのヘルクレスザールとウィーンのムジークフェラインザールとの2か所に分けて行われています。 演奏会だけでなく録音会場としても適しているヘルクレスザールの使用は当然としても、客が入らない録音セッションの場合、残響成分が多く、特にソロのセッション録音には不向きとされるムジークフェラインザールが使われているのは珍しいことです。 そういう条件ではあっても、収録に当たったバランス・エンジニアはドイツ・グラモフォンの名手クラウス・ヒーマンであり、会場の差異を感じさせない音作りがなされているのみならず、ドイツ・グラモフォンのホールトーンを生かしたニュートラルなサウンドからはさらに一歩踏み込んで、ポリーニの明晰極まりないタッチから生み出される一音一音の鮮烈さが余すところなく捉えているという点でも、まさに名録音といえましょう。 ■最高の状態でのSuper Audio CDハイブリッド化が実現 。 ポリーニはこの後期のソナタと並行して、同じベートーヴェンのピアノ協奏曲でも全曲の録音をベームおよびヨッフム指揮のウィーン・フィルと完成させており、自らのベートーヴェン解釈の方向性を固めています。 特記すべきは、この後期ソナタのあと、次にポリーニがソロ録音を行なうのは1983年になってからのこと(シューマン「交響的練習曲&アラベスク」)。 ソロ録音の発表におけるこの6年間にもわたるブランクは、もしかしたらポリーニの後期ソナタにかけた思い入れの深さを物語っているのかもしれません。 とにかくこの録音は歴史的な名盤だけにCD発売初期からデジタル・リマスター化されており、その後ORIGINALSのシリーズでOIBP化されてもいますが、今回のSuper Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまでのエソテリック企画同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。 特にDSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整されたエソテリック・ブランドの最高級機材を投入、また同社のMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、貴重な音楽情報を余すところなくディスク化することができました。 ■「ベートーヴェンが最後に到達した巨大な作品を初めて鮮明に表現した画期的な演奏」 。 「新発売の3曲(第28,29,32番)は、いずれ劣らぬ出来上がりだが、ポリーニの個性と魅力が最もよく浮き彫りにされているのは、雄渾な性格を少しも失うことなく、それでいてあらゆる音、リズム、声部を、まるで細密画のように丹念に緻密に弾き分けて見せた「ハンマークラヴィーア」であろう。 ポリーニはベートーヴェンの構成原理を「ハンマークラヴィーア」でいかにも壮大、かつ魅力的に説き明かして見せてくれる。」 (「レコード芸術」1978年4月号、推薦盤) 「このベートーヴェンの後期のソナタの演奏は、音楽的にも、またベートーヴェンの音楽言語の持つ一流のロジックに関しても、作品を吟味するポリーニの醒めた眼、という点からも、今日のベートーヴェン解釈のインターナショナルな様式のひとつと考えられる。」 (レコード芸術別冊『演奏家別レコードブックVOl.2』、1988年) 「ポリーニの演奏するベートーヴェンの後期ソナタは、概してあまりにも繊細すぎると思う向きもあるだろう。 一口にいって非常に透明な音色で澄み切った演奏をしている。このような演奏には確かに一つの美が存在する。内的な深さに欠けると感ずる人もいるかもしれないが、音楽自体は大変美しく再現されているのだ。」 (『クラック・レコード・ブックVOl.4 器楽曲編』、1985年) 「ポリーニの「ハンマークラヴィーア」はコンサートで2回聴いたが、いずれもあらあらしいといえるくらい力のみなぎる演奏であった。レコードでもそうした力感が背後に存在しているが、さすがに実演とは違って、はるかに平衡感が強い。しかしそれだけに、音と表情の明るさ、無理のない響き、あざやかな技巧など、ポリーニの特色が肩いからせずに示されている。随所に柔軟な歌も聞こえるが、それでもこの作品の雄大な構図が堂々と浮かび上がるのは、ポリーニの設計の確かさを示していてこれ以上望みようがない。」 (『クラシック・レコード・ブックVOl.4 器楽曲編』、1985年) 「ポリーニほどベートーヴェンの後期のソナタの精密に構築された音の世界を緻密に表現したピアニストはいない。一つ一つの音が充分に吟味されたポリーニの演奏は、強弱や微妙な音彩などすべてが明快であり、ベートーヴェンが最後に到達した巨大な作品を初めて鮮明に表現した画期的な演奏といっても過言ではない。」 (『ONTOMO MOOK クラシック不滅の名盤800』、1997年) 「ポリーニがその持ち味を最高に発揮したのが「ハンマークラヴィーア」。ベートーヴェン独特の力感と量感、それに雄渾な表現。これらにいささかもたじろがず、堂々と弾き切っている。圧倒されるスケールの大きさである。」 (『ONTOMO MOOK クラシック不滅の名盤1000』、2007年) 「その強靭なタッチと明晰な表現によって、ベートーヴェンの音楽を厳しく造形して、一点の曇りもない。しかも、超凡な技巧に溺れぬ揺るぎない演奏は、きわめて理知的で現代的であるとともに、細部まで精妙を極め、あくまで深く澄んだ詩情をしなやかな感覚でくっきりと掬い取っている。」 (『クラシック名盤大全室内楽曲編』、1998年)

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