○ 創立以来イタリアならではのセンス溢れる万年筆を世に出し、センセーションを巻き起こし続けてきたデルタ社が、２００３年のマサイ族を皮切りに力を入れてきた人気の少数民族シリーズ。その掉尾を飾ったパプアジーです。限定数はパプア・ニューギニアがオーストラリアから独立した１９７５年を記念して僅か９７５本と少数民族シリーズの中でも特に希少性が高くなっています。○ 少数民族シリーズを含めデルタのリミテッド・エディションは、限定数の多い１Ｋ、そしてより高級なスペシャルリミテッドエディションの１ＫＳとが作られています。１Ｋと１ＫＳの違いは、１Ｋのトリム類が銀色であるのに対して、１ＫＳは概ねバーメイルである事、そして１Ｋが製作が容易なカートリッジ式に対して、１ＫＳは今では珍しいサイドレバー方式やプッシュボタンフィラーと言った凝ったインク吸入方式を楽しめる事です。○ パプア・ニューギニアの奥地に住むパプアジーは、この万年筆のケースにも描かれている恐ろしい仮面を被り、全身を泥で化粧して躍る神事で有名ですが、仮面の恐ろしさとは反対にとても平和的で戦を好まない民族です。恐ろしい仮面をつけて踊るのも他部族を仮面で脅して戦争を避けるため。丁度日本の能登半島で踊られる御陣乗太鼓がその恐ろしい仮面で上杉謙信を退けたのと同じ苦肉の策です。○その泥の全身の化粧に想を得て作り上げた樹脂は自然を想起させながらもとても美しく、魅力に溢れています。その様々な色が交じり合う様子は偶然のなせる技故に同じ模様のものは2つとないのもこの万年筆の魅力です。○ニブには、パプアジーが祭りの時に威嚇のために長い付け爪を嵌めて突き出した掌が金一色の中に刻印されています。また、クリップは祭りでも使われる竹をイメージした個性的で芸術的なもの。キャップリングにも祭りの時の意匠がレリーフされています。更に、キャップ中央の赤とブルーのリングはパプア・ニューギニアの旗の色です。パプアジーに敬意を込めた意匠を散りばめながらも全く破綻なく、全体を極めて印象的に統一感を持たせているのは流石にイタリアのデルタならではです。○１８金ニブに歪みや傷は見られ無いと思います。出品に当たって吸入の要であるゴムチューブを耐久性の高いシリコン製に交換してありますので、永くお使い頂けると思います。注意事項：ニブ及び本体に目に付く傷やクラック、金張りの剥がれは無いと思いますが、中古品ですので、完品をお求めの方、神経質な方は絶対に入札をお控え下さい。ノークレーム・ノーリターンでお願いします。一番外の紙箱には多少へたれが出ています。【商品の説明】ブランド、メーカー：少数民族シリーズ「パプアジー」１ＫＳ、デルタカラー・材質：マーブル・グレー（樹脂）、バーメイル（銀製に金張）インク補充方式：プッシュ・ボタン吸引式（尻軸を時計と反対周りに回して外すと現れる金色のボタンをいっぱいに押し込み、その状態でインク瓶に首軸までペン先を入れて、ボタンから指を外してそのまま１０秒程度保持すると、中のゴムチューブが戻る力でインクを吸引します）ペン先（ニブ）：１８金、字幅：Ｍサイズ：長さ：約１４６mm（収納時）/約１６２mm（筆記時）、最大胴軸径：約１６.mm、キャップ径：約１７mm（クリップを含まない）、重さ：３５ｇ（公表値）