ご覧いただき、ありがとうございます。SAEC といえば、当方のような旧い人間は 即座に トーンアームの銘機たちが思い浮かびます。アナログ全盛期では それはもう、眩いばかりの輝きを放っておりました。音楽ソースの主流が、レコードからCDなどのデジタル音源に大きくシフトしていく激動のなかで生き残りを模索し、ケーブルに特化した業態に変革させていきながら、長きに渡り実績を積み重ね現在でも意欲的に活動している様子に、ホッと安堵している次第でございます。その昔、ダブルナイフエッジを採用した トーンアームを登場させ、世間をあっと言わせたSAEC。その徹底した高剛性思想に基づき、生み出された製品群は、多くのマニアを虜にしたものであの”MICRO精機”とも、ある意味 共通するアイデンティティーが感じられ、主義主張が明確でした。当時はレコード盤が主たる音楽ソースでしたので、トーンアームの他にも周辺機器のラインナップが充実しており代表的なものでは、有名なセラミック製ヘッドシェル ULS-3Xがあり、当方もメインとして使用しております。最近、銘機と誉れ高い「WE-407/23」の復刻版＝ WE-4700 が登場。120万円という価格も話題になりましたしつい先日には、ターンテーブルシート＝オリジナルのSS-300を忠実に再現した復刻版＝SS-300 MK-Ⅱ が発売になりましたが復活は喜ばしい反面、価格が大幅に上昇してしまい、定価：50000円以上となったことは悩ましいところでございます。この製品が登場したのは、1978年ころだったように記憶しております。当時、”ターンテーブルシートで音が変わる”ことが話題になり始めたころで付属のゴムシートを外して、レコード盤をプラッターに直置きするなどマニアの方々によって、様々な試みが行われた時代でした。それまではプレイヤー付属のゴム製シートが一般的でしたが、ダブルナイフエッジを採用した トーンアームで、確固たる評価を確立していたサエクが他社に先駆けて、世に問うた ハード系ターンテーブルシートが、当出品物になります。その後、各社より様々な材質のシートやプレートが、次々に登場してくることになり正に 百花繚乱。その頃のターンテーブルシートを多数 コレクションしています。マテリアルは、確か 超々ジュラルミン製 だったように記憶しております。当シートに施された５つの穴は、決してデザイン的なものではなく、理論と測定に基づき聴感とデーターの両面から、必然的に「５」になったと、見聞きしたことがありました。ターンテーブルへの脱着が容易になるように、最外周が鍔状になっており指先が掛かりやすくなるような、ザグリが施されております。シートの中程に、円周上の凹みを設けているわけは７インチシングル盤（ドーナツ盤）の取扱を考慮した結果で配慮が行き届いた設計には、とても好感が持てます。非常に高価なタンテでも、通常はフラットな形状がほとんどですので手の込んだ形状に加工することは、コスト面では厳しかったと推測しますがそこに SAEC の気概を感じるわけでございます。実は当時のサエクは、このシートとレコード盤を、ネジで固定するように提唱しておりました。元々は 専用ネジとレコード盤に穴を空ける位置決めのための治具と工具（ドライバー）が付属しておりましたが、当出品物には付属いたしません。本体のみの出品でございます。このシートのスピンドルシャフト挿入穴の脇にある、とても小さな穴には 雌ネジが切ってありレコード盤を専用ネジを用いて固定するわけですが、実践した方は ほとんどいなかった模様です。コピーでよろしければ、希少な取説をお付け致します。サエクが、このターンテーブルシートを開発した経緯が事細かに記載されております。使用に伴うスレやキズはございますが、よくある歪みとか多数の打ち傷などはなくまずまずのコンディションと思います。他に見落としがあるかもしれませんが、画像を最大限 掲載致しましたので、ご参照ください。外観の判断は個人差もありますし、受ける印象も様々だと思いますので見た目を重視される方は、恐れ入りますが 入札をお控えくださいませ。中古のオーディオ製品という観点からのご検討をお願い致します。実に様々な方々がいらっしゃいますことから、誠に恐縮ですが原則 ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルでお願いしたいと思います。ヤフネコ宅急便 にて、全国送料無料で お届け致します。なお、評価を希望されない方もいらっしゃいますことから当方への評価を頂きました方に、折り返し 送信しております。評価不要の方は、当方への評価も不要でございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。