元呉服屋の娘が実家処分の為に出品しております。重要無形文化財「型絵染」の人間国宝、故 芹沢銈介氏本人による大変稀少な名古屋帯です。呉服屋を営んでいた母の私物です。地は古代縮緬、名古屋仕立て。芹沢銈介氏は20世紀日本の代表的な工芸家として内外から高く評価されており、国内で多くの受賞・受章歴を持つほか、フランス政府からも芸術文化功労章を受賞、静岡市立芹沢銈介美術館が開設されております。この帯にも用いられている「型絵染（かたえぞめ）」は、沖縄の染物・紅型(びんがた)に出会ったことを契機に染色の道を究めた芹沢氏が創始した技法で、人間国宝に認定された折にこの呼び名が案出されました。一般的な「型染」が絵師・彫師・染師といった職人の分業によって制作される一方、「型絵染」は作品の全工程を氏がひとりで手がけておられました。〈Wikipedia、静岡市立芹沢銈介美術館HPより抜粋〉こちらの帯は人間国宝の手による作品ということだけでなく、意匠的にも大変優れた逸品と存じます。お弟子さんの作ではなく芹沢氏ご本人の手によるものですので、状態が良ければ数十万は下らないお品ですが、こちらのお品は残念ながら黄変やシミがあり、状態が良くないため、芹沢銈介氏の作品としては破格のお値段で出品させて頂いております。意匠を生かしたリメイクや、付け帯(作り帯)に作り替えるなど、工夫やお手入れをされる方にお譲りできればと思います。一番目立つシミは、お太鼓にしたときにタレになる部分の一番端にありますので、端から3㎝ほど切ればお使いになれるかとも思いますが、こちらの帯の長さは通常より短い約338㎝ですので、小柄な方や細身の方向けとなります。あるいは二部式の作り帯にすれば、必要尺は２m弱あればできるようですので、どうぞご検討下さいませ。状態は、全体的な生地の黄変(場所により濃淡あり)、小さなものを含めると十数か所にシミがあります。上記のタレ端のシミは最大2.3×1.1㎝位、他に2㎝×8㎜位のもの、その他は柄に紛れてあまり分かりませんが、画像をご参照の上、状態にご納得頂き、アンティークをお楽しみ頂ける方にご入札頂ければと思います。自宅長期保管をご了承の上、ノークレーム・ノーリターンでお願い致します。発送は、下記の通りです。ヤマト宅急便（EAZY）・ゆうパック ： 神奈川発 80サイズ(匿名配送)※ヤマト宅急便とゆうパックは地域によってどちらがお安いか違いますので、料金表をお確かめになるか質問欄からお問い合わせ下さることをお勧めします。また、帯・着物・帯締め・帯揚げ・反物・白生地・半襟・伊達襟・八掛・その他和装品・茶道小物類等をゆっくりですが順次出品しております。高級品ばかりの品揃えですが、処分のため全て大幅な赤字で出品しております。どうぞ宜しくお願い致します。