●機種：コンタックスのⅢ型で、ナンバーはE番台です。ナンバーは裏蓋の番号、本体、一致しています。付属品はプラ製の純正スプール（Made in GermanyContaxの刻印あり）のみです。 ●外観：戦前のカメラとしては、綺麗と思います。詳しくは掲載写真で判断してください。参考までに、当方保持する部品の一部も最後に掲載しています。もちろん、部品は出品には含まれません。 ●機能：OH済です。分解整備してあります。シャッター、ファインダー、問題になる箇所ありません。ファインダーはクリア（多少のごみあり）です。露出計は、ひかりの強弱に応じて動いています。制度は保証外とします。 スピードも全速動作しています。もちろん、50分1以下のネズミ泣き、2分1のシャッター幕速のスロー、等ＯＫです。シャッタースピードの精度はネガフィルム使用の範囲とします。ポジフィルム使用は、精度の保証外とします。 リボンは交換しました。使用したリボンは、白の医療手術用リボンです。 ●この機種の修理上の重要な点があります。シャッターリボンと、シャッターユニットです。 ①シャッターリボンについて、修理業者、マニアは、工夫していろいろなリボンを使っています。装飾用、カメラ用（ライカや同じ機構の例えばペンタクスSP等）リボン、キエフ用、手術用ですが、それぞれ問題があります。装飾用はすぐにほつれ等が発生しシャッタースピードがめちゃくちゃになる。カメラ用は、薄すぎて、前幕がすべりやすくシャッタースピードが（特に高速側）が不規則になる。キエフは厚すぎてリボンが巻かれにくい。手術用リボンは信頼ある業者は使っています。しかしこれにも欠点があります。オリジナルより、テンションをかける必要があります。その結果、巻き上げが重くなります。キエフ用よりは優れています。出品カメラは、手術用リボンを使っていますので、巻き上げはやや重いです。了解ください。 ③シャッターユニットについて、修理していないものは、ギア等が経年変化したグリス等が抵抗となって固着・抵抗になっている。軽粘度のオイルを注してもすぐに戻ってしまいます。どなたかの役に立てられたらと思い、記述しました。これらの項目は専門業者は既知ですが。 ●コンタックスの特徴は、（当時のライカとの比較）シャッター幕の速度が可変することです。ライカの幕速は一定で、前幕と後幕の時間差でシャッタースピードを出しています。コンタックスは二つの機構を組み合わせて、シャッタースピードを出しています。一つは巻き上げ時にスリット（前幕と後幕の隙間）を設けています。それに加えて、幕速も変化させています。幕速は何と5段変速。この二つの組み合わせで1/1250～1/2のシャッタースピードを出しています。このコンタックスの機構は複雑なので、後追いのメーカーはありませんでした。戦後のコンタックス（2a3a）はライカ方式を採用しています。 ●クレーム：機能のみクレーム受けます。1か月の保証を付けます。 外見等はクレームを受けません。掲載写真を見て、納得していただいたら、入札してください。 ●発送はヤフネコでの60サイズを利用します。