ロータス56はロータス38に代わって1968年のインディ500に投入された、ガスタービンエンジン搭載・四輪駆動のオープンホイールカーです。前年のインディに登場し衝撃を与えたP.ジョーンズのパクストン・タービンカー同様、鮮やかなオレンジカラーに大きなSTPマークが特徴です。違っているのはパクストンが滑らかなボリウム感のあるデザインだったのと比較して、ウエッジシェイプのシャープなスタイルになったことでしょう。ドライバー横にエンジンがあったパクストンとは異なり、エンジンは通常通りコクピットの後ろに搭載されています。この年チーム・ロータスからは3台のロータス56が出走しています。出品物#60のドライバーはジョー・レオナルドです。残り９周まで圧倒的な速さでトップを走ったところで惜しくもリタイヤとなった車両です。レース後間もなくUSACはガスタービン車に追加の制限を課し、それは本質的にレースからガスタービン車の排除を意味していました。ガスタービン車はその革新性と高性能故に？わずか2年ほどの活躍で終わったのでした。出品物はSMTSの完成品Ref.11です。インディマシンですがサスペンションは通常型の左右対称。SMTSの完成品は素朴でレトロちっくな仕上がりが特徴です。こってりしたペイントとオールメタルの重量感と暖かみ？が味わい深く、量産品ではないので「製品」というより「作品」という感じです。1983年に設立されたSMTSは中国製の安価な大量生産のダイキャスト製品に押されて苦戦しつつも、ホワイトメタル製のキットと完成品をリリースし続けています。ほとんどワンオフと言っていいほどの小ロット生産なので個々の完成品にもバラツキやユガミがあったり、デリケートで扱いにくいホワイトメタル製品ですが、カチッとした仕上がりでありながら玩具っぽいダイキャスト製品にはない、いかにも英国製ハンドメイドといった独特の魅力（暖かみ？まろやかな味わい？）がある大人のミニカーです。未展示の長期保管品です。また製品の特性上個々の仕上がりにはバラつきもございます。塗装のムラやパーツの歪み、デカールのズレやハガレなどはいずれもクレームの対象にはなりません。何卒ご理解いただいた上での入札をお願いします。また商品説明にも間違いがあるかもしれませんが「掲載画像」が商品説明より優先します。ご不明な点がありましたらネットでお調べになるか質問欄からお問い合わせください。落札後のキャンセルはお受け出来ません。お届け後はノークレームノーリターンです。しっかりご判断いただいたうえで「落札日を含む３日以内に送金手続きが可能な方のみ」ご入札ください。発送は通常の宅急便（保険付き）。入金確認後はできるだけ速やかに発送いたします。